冷却塔（クーリングタワー）の内部では、錆の発生、スケールの析出、スライムやバクテリアの発生等クレームにつながる要素が発生しやすい環境になっています。
定期的に清掃することで、これらの要素を大幅に減らすことができます。
本記事では、薬剤を使用した冷却塔の洗浄方法をお伝えします。
冷却塔（クーリングタワー）を薬剤で洗浄する方法とは
冷却塔（クーリングタワー）は汚れやすく、特にスケールやスライムを意識している人が多いのではないでしょうか。
冷却塔内部を綺麗に保とうと心がけていても、いつの間にか汚い状態になっているということも少なくありません。
特に充てん材内部等は清掃が難しいため、薬剤を使用した洗浄が効果的です。
薬剤を使用した場合の冷却塔の洗浄方法は以下のようになります。
- 冷却水や水槽に薬剤を投入する
- 指定期間、冷却水ポンプを運転し薬剤を含んだ冷却水を循環する
＊おおまかに記述しましたが、ポンプの運転中には冷却塔のストレーナや配管付属のストレーナ等につまりが生じるため適宜清掃が必要になります。
＊薬剤も近年は、用途により数種類を使うことが一般的になっています。
＊薬剤は酸性系が主のため、必ず中和作業が必要になります。
＊また、排水の際も排水基準に合った処理が必要になり、ケースによっては下水処理ができないケースもあります。
まとめ
冷却塔（クーリングタワー）の薬剤洗浄の効果は高いです。
しかし、前述したようにリスクを含む要素を多く含んでいます。
また冷却塔だけではなく、系統にある冷凍機やポンプ、配管等にも悪い影響を与える可能性が少なからずあります。
必ずメーカーにご相談いただき、リスクを除去した計画を立案してから薬剤洗浄を行ってください。
